こんにちは。しろろです。

昨日はソーシャルスタイル(人の話し方や考え方のタイプ)をご紹介しました。

今回は実践編として、各タイプに合わせたコミュニケーション法をお伝えします。特に、自身と異なるタイプとの話し方に注目してほしいです。苦手な人の考え方を知ることで、相手の行動が分かり、円滑にコミュニケーションできるようになります。

相手と自分の考え方が異なると、苦手意識が生じる

例えば、同僚が後輩にきつい言葉で指導する姿を見て、「この人、苦手だ…。」と思う場合です。

ある状況に陥った時、人それぞれ異なる感情を抱きます。上記の例で、「熱心に指導していて偉い。」と思う人もいるはずです。事実の捉え方により、異なる感情が生まれます。ものの見方の違いが、苦手意識を生みます。

人は無意識に、「自分が正しく、相手も同じ行動や考え方をするべき」と考えがちです。自分と違うスタイルの人には、違和感や否定の感情を抱くため、苦手になります。

各タイプで強み・弱みがあり、優劣はありません。各スタイルの武将(織田信長、明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康)は、天下を取りました。集団の中で、複数のタイプが存在すると、弱みを補えるので強い組織になります。

まずは自分と違う考え方の人を否定せず、受け入れることで苦手意識が半減します。相手に合わせたメッセージや話し方を実践することで苦手意識が無くなります。

苦手な相手の話し方(感情表現の有無など)や行動(仕事のスピードなど)から、ソーシャルスタイルを判断してください。タイプごとの特徴は、前回のブログに書いてあります。その結果に基づき、次章以降を確認いただければと思います。

ドライバーとの接し方

ワンピースのキャラクターで言うと、ゾロとの接し方についてです。

会話での注意点は、下記3点です。

  • 挨拶をしたら、すぐに本題に移る(無駄を省き、効率重視したいため)
  • 短い文で説明(長い文だと話を遮り、結論を先に聞きたくなるため)
  • はっきり大きな声で語尾まで話す(もごもご話されるとイラつくため)

ドライバーは、仕事を「限られた時間で最大の生産性を上げること」だと考えています。私たちは優先順位づけ、選択・集中を心掛け、ムダな会話をしないようにします。

ドライバーへ提案する時は、①相手に求めるアクション、②提案の目的、③結論、④主張やデータを明確にします。

アナリティカルとの接し方

ワンピースのキャラクターで言うと、ロビンとの接し方についてです。

会話での注意点は、下記3点です。

  • 一呼吸置いて、発言が終わったか確認する(まだ言い終えてないのに、聞き手が話し出すことが多いため)
  • 落ちついたペース、適度な声の大きさ、一定のトーンで話す(理解の妨げになるため)
  • 話を飛躍させたり、話の途中で質問しない(流れに沿って話をしたいため)

アナリティカルは、仕事を「手順に従い、予想外のことが起きないよう時間をかけて進めたい」と考えています。私たちは急なスケジュール変更や業務の追加は控えましょう。

アナリティカルへ提案する時は、選択肢や詳細データを含め、ロジックや考えがある資料を用意します。一度で完璧な資料を用意するのは難しいので、作成途中で添削してもらい、少しずつ作るとよいでしょう。

エミアブルとの接し方

ワンピースのキャラクターで言うと、サンジとの接し方についてです。

会話での注意点は、下記4点です。

  • 本題に移る前に、天気の話などを挟む(アイスブレイクでメンバーの様子をみるため)
  • 最後まで話を聞いてほしい(アナリティカルと同様に遮られることが多いため)
  • 意見を否定しないで受け止めてほしい(発言しにくくなるため)
  • 柔らかいアイコンタクトと、たまには笑顔で話す(発言しやすくなるため)

エミアブルは、一人での仕事は好まず、仲間と会話をしながら働きたいと考えています。エミアブルは、目立たないところでみんなをサポートしています。気づいたら感謝の気持ちを伝えましょう。メールもそっけない文ではなく、気遣いを一文でも入れると喜ばれます。

エミアブルへ提案する時は、必要な情報が分かりやすくまとまっていれば形式は問われません。画像が入っていると、イメージを掴みやすくていいです。

エクスプレッシブとの接し方

ワンピースのキャラクターで言うと、ルフィとの接し方についてです。

会話での注意点は、下記3点です。

  • 最初に軽く盛り上がる雑談をする(自分から働きかけて、人間関係を強化するため)
  • ノリよく、明るい態度で、発言に反応する(反応がないと話しにくいため)
  • 意見を否定せず、改善策やアドバイスを伝える(後者だとモチベーションが上がるため)

エクスプレッシブは、新しい企画や面白い挑戦を好みます。リスクをこだわらず、走りながら考えていくスタイルです。エクスプレッシブのやり方を否定せず、話を聞いてビジョンを共有しましょう。彼らを否定すると、強みを発揮できずに残念な結果になります。

エクスプレッシブへ提案する時は、私たちがこの提案で実現したい夢やビジョンを伝えます。斬新なものが好きなので、資料の配色を目立つようにしたり、写真を入れるとよいです。ただ、資料はサポートするためのもので、私たちとの対話を最も重要視しています。

感想

正反対のスタイル同士で働き、ストレスを溜めている方がいました。アナリティカルの同僚に、エクスプレッシブの先輩が仕事内容を当日伝えていました。同僚から「このようなことが何度も続き、計画的に仕事を進められないため辛い」と相談を受けました。先輩の代わりに、私が同僚へ前もって仕事を依頼する運用に変え、解決しました。

私はエクスプレッシブなので、正反対のスタイル(アナリティカル)の考え方がよく分かるいい機会になりました。この本に書いてある接し方をマスターし、誰とでも円滑なコミュニケーションが取れるようになりたいです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。この本には、他にも報・連・相やリーダーシップに関しても記述があります。ご興味があればぜひ手に取っていただければと思います。