こんばんは!しろろです。

今回は、読み手が理解しにくい文章の特徴(4個)をご紹介します。分かりやすい特徴ではなく、分かりにくい特徴を知ることで、文章は格段に読みやすくなります。全体的に理解しやすい文章を書いても、回りくどい部分があると減点されます。マイナスを計上しないために、分かりづらいポイントを知り、自身の文章に入れないようにしましょう。

限定表現を使う

下記のような言葉を使うときは、文章のロジックが崩れている可能性があります。

  • できる
  • 全て
  • 全く~ない
  • ~である

上記の表現は、どこから見ても同じ状態を表します。どこにも角がない球体のイメージです。現実世界で、あらゆる面で同じ状態にすることは、かなり厳しいです。ある1点から見れば球体のような図形でも、円錐や円柱の可能性があります。

下記ワードなら、過言にならず、適切に意味を伝えられます。

  • ~の側面がある
  • ~の可能性がある

例えば、「新しい技術を業務で応用することで、業績に貢献できる。」という言葉です。現状では、最新技術を業務に使うことはできますが、業績に貢献できるとは限りません。「新しい技術を業務で応用することで、業績に貢献する可能性がある。」とすれば、正確な文章になります。

ムダな言い直し・接続詞がある

ムダな言葉が多いと、内容が分かりにくくなります。ロジカルライティング的には、順番に要素を並べれば接続詞が無くても伝わる文章になります。

例えば、下記の文章です。

「私の趣味はランニングです。なぜなら、ランニングをすると気分がスッキリするからです。」

この文章にはランニングが2回出てきます。「ランニングをすると」を、「上記をすると」や「走ると」と表現することで、文章がくどくなくなります。また、「なぜなら」は無くても意味が通じるので除きます。

「私の趣味はランニングです。上記をすると(走ると)気分がスッキリするからです。」

ロジカルな文章構成になっていれば、最低限の文字で伝わる内容になります。

否定文を使う

肯定文はストレートに、否定文は遠回しに意味を伝えます。

例えば、「私はオクラが嫌いだ。」「私はオクラが好きではない。」のどちらの方が意味がダイレクトに理解できますか?

後者を選ぶ方が多いと思います。否定文は肯定文でも表せるので、否定文は無くても生活に困りません。

特に、否定文を条件にして文章を書くと分かりにくいので、使わないようにしましょう。

悪い例:〇〇の測定ができないと、▽▽の有効性が分からない。

良い例:〇〇の測定ができると、▽▽の有効性が分かる。

ゆらぎ表現である(人によって文章の意味が変わる)

誰にとっても同じ意味になる表現を使いましょう。受け手により意味が変わるので、「熟語+する」は避けた方がいいです。

悪い例:検討します(何をやるのか不明確である)。

良い例:M月D日に〇〇の実験を行います(誰が聞いても一義に決まる)。

表現のゆらぎにより、相手と意思疎通ができなくなります。仕事にも影響が出るので、常に一意的な文章を書くよう努めます。