こんばんは、しろろです。
一昨日・昨日は、「育ちがいい人」だけがしている「ふるまい」・「話し方」をご紹介しました。
「育ちの良さ」は、今からでも変更可能です。「良家」で教えられる所作や気遣いを身に付ければ、「育ち」が良くなるためです。
前々回と前回では、マナー講師である諏内さんの著書『「育ちがいい人」だけが知っていること』から、ポイントとなる項目を抜き出してお伝えしました。
今回は上記の本で取り上げられた行動のうち、皆様が初めて聞くであろう項目をご紹介します。品のある所作を心掛けると、他者から一目置かれる存在になります。
席次を一瞬で判断する
目上の人やクライアントとの上下関係を意識し、上座下座を判断できるようにしましょう。席次の判断基準が明確だと、どのような場面でも適切な誘導ができます。
上座の位置を下記にまとめました。特に、タクシーと乗用車の席次をご存じでない方が多いと思うので、ご確認ください。
- 個室(飲食店のテーブル席・職場の会議室など):入り口から一番遠い席
- エレベーター:奥側
- エスカレーター:相手より高い位置(登りは前側、下りは後ろ側)
- タクシー:後方の席(運転席の後ろ)
- 乗用車:助手席
【女性向け】美しく車を乗降する
車に乗る時に、脚や頭を先に入れる方が多いのではないでしょうか。男性は問題ないですが、女性の場合はスカートの裾が乱れるので良くないです。下記の順番で乗り降りすると、お上品に見えます。
- 乗車する時
- 腰を先に車の中に入れ、軽く座る(バックを膝の上に置く)
- 両足を車の中に入れた後、身体を正面に向ける
- 降車する時
- 腰を軸に、身体をドア側に向け、脚から車の外へ出す
- 足を地面につけた後、ゆっくり立つ
正しく座布団に座る
座布団の扱い方をご存じでしょうか。特に、座る時・立ち上がる時に座布団を踏むのは失礼です。最近は和室慣れしていない方が多いので、座布団に正しく座れるとかっこいいです。
- 座布団の座り方
- 座布団から離れた場所で正座する
- 正座のまま、”親指を出した”両手の握りこぶしで膝を浮かせ、座布団の横または後方ににじり寄る
- 更に近づき、座布団の端に膝を置く
- そのまま進み、正面を向く
- 座布団の全面に余白(約5cm)を残して座る
- 背筋を伸ばして脇を占め、膝の上で手を軽く組む
三手でお箸を扱う
右手をねじりながらお箸を取り上げ、食事をしている方が多いのではないでしょうか。
お箸は必ず両手で持ち、三手で上げ下ろしをします。各動作をゆっくり丁寧に行うと余裕が生まれ、品の良い振る舞いができます。
- 箸の取り上げ方
- 右手でお箸を取り上げ、左手で下から支える
- 右手をお箸の下側へ移動して持ち替える
お椀とお箸の扱い方も共有します。お箸と器を同時に取り上げないようにします。
- お椀とお箸の使い方
- お椀を両手で持つ
- 右手をお椀から外して、お箸を取り上げる
- お椀の底にある指でお箸を挟んで固定する
- 右手をお箸の下側で持ち替える
今回、「育ちがいい人」のみが知っている「ふるまい」の一部を紹介しました。上記の項目を習得するには、時間がかかると思います。それでも、今から少しずつ取り組めば、身につけられるはずです。
本日もありがとうございました。皆さんのお役に立てていましたら幸いです。