こんばんは、しろろです。

みなさんは文章作成に苦手意識を持っていますか? いろんな本を読んでも、文章が上手く書けなくて困っている方もいらっしゃると思います。

文章作成はスキルなので、才能は関係ないです。ポイントを押さえれば、誰でも上手に文章を作れます。

今回は下記の本から、文章作成のコツを共有します。

①伝える相手②伝える目的③伝える内容を明確にしてから文章を書く

情報発信には、①②③が必要です。上記が決まると、筆が進むようになります。例えば、小学生向けに理科の実験イベントを開催する場合は、下記のようになります。

  1. 伝える相手:小学生
  2. 伝える目的:イベントに来てもらう
  3. 伝える内容:5W1H(開催場所など)

小学生に伝える場合、優しい印象を与えるので「ですます調」にするとよいでしょう。また、「夏休みの自由研究にオススメです」と伝えれば、興味を持ってもらいやすくなります。

イベントに来てもらうことが目的なら、開催場所や開催時期を伝える必要があります。5W1Hが含まれていれば、抜けもれなく必要な情報を伝えることが可能です。

①②③が決まっていると、迷わずに文章を書けます。

読み手を意識した文章を書く

伝わる文章は5つの基準をクリアしています。

  1. 読み手の視点と合わせる
  2. 読み手の抽象度に合わせる
  3. 読み手の知らない言葉は使わない
  4. 読み手の知っている言葉(専門用語など)を使う
  5. 読み手の経験と合っている

1・2の例として、上司から新商品の企画書作成を頼まれた場合を考えます。上司が高齢者向けの商品を期待しているのに、子供向けの商品を提案したら受け入れてもらえないですよね。また、求めていない細かい内容まで企画書に含めると、分かりにくい内容になります。上司の視点と抽象度に合わせた内容にしましょう。

3・4・5の例として、入社1年目の後輩を指導する時を考えます。「MECEを意識しよう」、「社会人らしい服装にしよう」と伝えても、後輩は困惑します。前者はMECEの意味、後者は社会人らしい服装を知らないためです。前者なら「物事の要素を漏れなくダブりなく考えるようにしよう」、後者なら「就活の時のような服装にしよう」と伝えれば、相手に意味やイメージが伝わるでしょう。

論理と感性の両方で文章を書く

読み手から信頼と共感を得るために、論理と感性が必要です。論理だけだと心に響かず、感性だけだと信頼が得られないためです。

論理的な文章は下記を大切にしています。

  • MECE(漏れなくダブりなく物事を考える)
  • So what / Why So(結論を抽出し、その根拠が正しいかを考える)
  • ピラミッド構造(縦の関係はSo what / Why So、横の関係はMECEとなるフレームワーク)

上記を組み込んだ文章を作ることは難しいので、「構成を緩めてよい」と著者は説明しています。下記3点を押さえれば、論理的な文章だと読み手は感じます。

  • MECEっぽさがある
  • 根拠が主観になっている
  • Why soは特定の人に当てはまればいい(全員に当てはまらなくていい)

感性を加えるには、相手の価値観や欲求を考える必要があります。相手の目線に立つために、下記を活用するとよいでしょう。相手の考えや意図が分かるようになるので、読み手に刺さる文章が書けるようになります。

  • 共感マップ(「発言・行動・考え・感情」から相手の思考や感覚を検討する)
  • カスタマージャーニーマップ(「フェイズ・行動・思考・感情・気づき」から顧客の目線に立つこと)

この本では、編集者の文章術を体系的にまとめたチェックシートを紹介しています。このチェックシートがあれば、誰でも自分の作成した文章に問題がないかを確認できます。チェックシートに関心がある方は、ぜひ『才能に頼らない文章術』を手に取ってもらえればと思います。

今回も読んでくださり、ありがとうございます。