こんにちは!しろろです。

チャットやメールで長文を送ると、読んでもらえない経験がありませんか?

現在は、対話や電話は相手の時間を奪うため、チャットやメールでのやりとりが多いと思います。

みんな忙しいからこそ、2行以上の長文は読んでもらえないです。

相手に文章を読んでもらうには、「面白そう」「重要そう」「記憶に残る」と思わせる内容にする必要があります。

今回は「速く、短く、面白い1行を書く」方法をご紹介します。

下記の本では、コピー(広告のキャッチコピー)に焦点を当て、相手が読みたくなる文章の書き方を説明しています。

自身がコピーを作成しなくても、相手が興味を持つ文章を書けるようになれば、チャットの連絡やプレゼン資料の作成時に役立ちます。

  • 書籍名:伝わるのは1行。
  • 著者:山口まこ
  • 出版社:かんき出版
  • 定価:1,540円(税込)

おすすめな人

  • 人の心に刺さる言葉を伝えたい
  • 短く相手に伝わる文章を作りたい
  • 人に読んでもらえる内容を書きたい

心に刺さる1行の作り方

多くの人が何も考えずに1行を作っています。

下記4ステップで作ると、心に刺さる文章になります。これらのステップを踏まないと、誰に何を伝えたいのか分からなくなります。

  • 絞る
  • 広げる
  • 選ぶ
  • 磨く
  1. 絞る

誰に伝えたいかを明確にします。

例えば、片思いの相手にラブレターを送る時です。自分の想いを一方的に伝える長文は、受け手に恐怖を与えます。自分の気持ちを伝えるだけでなく、思い人を気遣う内容にします。好きな人を知れば喜ばれるポイントが分かるので、相手を振り向かせる可能性が高まります。

性別や年代が異なるターゲットがある場合は、優先順位をつけます。

例えば、新しい料理本を紹介する時、20-60代の女性が対象でも、30代女性をメインターゲットとして設定します。

メインターゲットを決定した後は、その人物像を深掘りします。

  • 5歳と7歳の子どもがいる
  • 毎朝、旦那様とお子さんのお弁当を作る
  • 料理は苦手

2. 広げる

伝えたいメッセージを思いつくだけ書き出します。

「1. 絞る」に合わせた言葉を作らなくていいです。まずは多くの切り口と多彩なアイデアを出します。文章になっていなくても差し支えありません。一枚の紙(付箋など)に、メッセージを1個書きます。

3. 選ぶ

書き出した言葉の中から、本当に伝えたい言葉を選びます。

「2. 広げる」で作ったメッセージをカテゴリー別に分類します。

新しい料理本を紹介するなら、「時短」、「節約」、「栄養バランス」などのカテゴリーが挙げられます。その選択肢から、ターゲットに合う項目を選びます。

決めたカテゴリーの中なら、言葉を選びます。選ぶ基準は、下記3点です。他の人に意見を聞くのも構いません。

  • 対象の特徴が伝わる
  • 相手の興味を引く
  • 独自性がある

4. 磨く

選んだ言葉をブラッシュアップし、メッセージを完成させます。

漢字をひらがなに変えて柔らかい印象にしたり、その商品の利点を追加したりします。

「2. 拡がる」で残った言葉は無駄になりません。「4. 磨く」で、その1行を補足する文章を、あまりの言葉から作ります。

言葉の磨き方は、5種類あります。

  • 助詞抜き技
    • 躍動感を出す(例:不思議、大好き。)。
  • 入れ替え技
    • 倒置法でドラマチックな印象にする(例:見てくれ。これが未来だ。)。
  • 繰り返し技
    • 強調し、記憶に残りやすくする(例:風が強い強い)。
    • 韻を踏むのも良い(例:清く、正しく、美しく。)
  • 掛け声技
    • 文頭に呼びかける言葉を入れて、興味を引く(例:おーい、お茶)。
  • 字面技
    • 漢字、ひらがな、カタカナを使い分けて、言葉の印象を変える(例:可愛い、かわいい、カワイイ)

しずる言葉でハートを掴む

しずる言葉とは、食に関する修飾語です。「ジューシー」や「トロトロ」などがあります。

この言葉は食べ物だけでなく、肌に触れるもの(化粧品など)に使用できます。営業講師のホイラー氏は「ステーキを売るなシズルを売れ」という言葉を残しています。左脳に理論を伝えて理屈で納得させるより、右脳で響く一言でハートを掴む方が早いそうです。

しずる言葉で、一文でピンとくる内容を目指しましょう!

感想

心に刺さる1行は、意外と簡単な方法でできることを知り、大変勉強になりました。ブログや発表資料の見出しに活用します。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

引き続きよろしくお願いいたします。