この記事で解決できるお悩み
  • RPAやツールを使わず、手軽に業務効率化したい
  • プログラミング不要で、すぐ始められる改善法を知りたい
  • チームや自分のムダな仕事を“削る”だけで効率を上げたい
  • コストをかけずに仕事のパフォーマンスを上げたい
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しろろ

こんにちは、しろろです。

業務効率化と聞くと、RPAやSaaSなどのデジタルツール導入が必須だと思っていませんか?

実は、今ある仕組みやツールの中で「ムダな作業を減らす」だけでも、十分な改善は可能です。

本記事では、年間300時間以上の作業削減をした私が、追加のITツール導入なしで始められる業務効率化の方法を、実例つきでご紹介します。

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業務効率化の基本

業務効率化とは、仕事のやり方を改善し、3M(ムリ・ムダ・ムラ)を削減し、業務の生産性を向上させることです。

詳しい改善ステップは、こちらの記事で解説しています。

業務効率化の基本手法

業務効率化には、3つの手段があります。今回は「作業の削減」に焦点を当ててご紹介します。

戦略内容
作業の削減そもそも必要ない作業をやめる「報告メールを週1に減らす」
作業の変更実行方法を見直す「Excel集計を関数で自動化」
作業の代替ツールで自動化・代行「RPAツールでルーチンを処理」

「作業の削減」で業務効率化できるの?

「作業の削減」は、業務効率化ための手段の1つです。まずはメリット・デメリットを整理しましょう!

「作業の削減」のメリット

「作業の削減」には、3つのメリットがあります。

費用がかからない

デジタルツールを使う場合と異なり、作業を無くすだけなのでコストがかかりません。

すぐに対応しやすい

ツール導入や研修が不要なので、すぐに始めやすいです。

心理的ハードルが低い

チームメンバー内で話し合い、了承が得られればすぐに実行できます。

「作業の削減」のデメリット

「作業の削減」には、2つのデメリットがあります。

削減できない作業もある

残すべき作業もあるため、大きな業務効率化に繋がらない可能性があります。

そんな時は、作業を別のものに代替するか、RPAなどにやってもらうなどを検討しましょう。

周囲の理解が必要

人には現状維持バイアスがあるため、現状の方法を維持したいと思い、「作業の削減」を否定する方がいるかもしれません。

「作業の削減」によるメリットを伝え、理解を得ましょう!

作業内容の変更についてメンバーから理解を得るためには、ルール作りが重要になります。以下の記事が役に立つと思うのでぜひご確認ください。

「作業の削減」だけすれば業務効率化できるの?

「作業の削減」だけでも業務効率化はできます。

しかし、減らせない作業もあると思うので、「作業の変更・代替」を組み合わせることで更なる業務効率化に繋がります。

まずはハードルが低い「作業の削減」から始めてみましょう!

今日からできる!「作業の削減」の実例5選

私が効果があると感じた「作業の削減」を5個ご紹介します。

実例1:定期のミーティングを無くしてみる

毎週1時間の会議がある場合、話したい内容が終わっても他の話をして、その会議時間をフルで使ってしまうことはありませんか?

たとえ数十分だとしても、積み重ねれば大きな時間になるので、できたら生産性の高い業務に充てたいですね。

以下のように対応すれば、定期の会議が無くても問題なく情報共有ができると思います。

メンバーとの情報共有(例)

<会議が不要な場合>

・Teams投稿やOneNoteページにまとめおき、メンバーが確認できるようにする

<会議が必要な場合>※メンバーとの相談が必要な時など

・必要な時間で会議を設定する

・アジェンダを用意し、各演題で時間の区切る

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しろろ

「定期の会議を設定していても、演題がなければ会議をキャンセルする」という対応もおすすめです。

この場合は、会議室とメンバーの予定を押さえられているので、会議の準備が少なくて済みます。

会議の開催頻度で、どの方法がいいのかを考えるとよいでしょう。

定期の会議が無くなることで、業務にかけられる時間が増え、質の高い仕事をできるようになります。

実例2:メール・チャットを確認する頻度を減らす

通知が来るたびに、メールやチャットを開いていませんか?

人は作業を中断させられた時、元の集中状態に戻るのに、簡単なタスクでは約8分、難しいタスクでは最大25分程度かかるとされています。1

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しろろ

実験中に上司から電話がありました。

通話後に実験に戻る際、今までの作業確認からやり直さないといけないので、元の状態に戻るまで時間がかかりました。

作業の中断が起きないよう、以下のような対策をとることをおすすめします。

作業を中断されないためにできること(例)

<メール・チャットの通知を見ない>

・通知をOFF

・アプリを閉じる

Teamsのステータスを応答不可にする

<メール・チャット対応の時間を決める>

・Outlook上に予定としていれておくのもOK

※2~3時間おきに対応できれば、十分レスポンスは早いと思います

業務の中断がなくなることで、あなたの処理能力を高いまま維持できるので、生産性が高くなります!

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しろろ

大事な会議や実験中は、Teamsのステータス変更をよく使います。

作業に集中できるのでおすすめです!

実例3:タスク進捗の「報告回数」を削減する

進捗確認のやり取りが多すぎて、非効率だと感じることはありませんか?

「毎日報告していたけど、実際には大きな変化がない日が多い」などの場合、報告頻度を見直すだけで“報告そのもの”の手間を大きく削減できます。

以下のようなルールにより、進捗報告の頻度を減らすことで、あなたの時間を確保しましょう!

報告ルールの見直し(例)
  • 毎日 → 週1回 or 完了時のみに変更
  • 一斉送信メール → 必要な人だけに共有
  • チャットでの進捗報告 → 報告事項がない日は投稿しない

報告が義務になっていると、形式的な文面を作る手間がかかりがちです。

「何もなければ報告しない」というルールをチームで合意できれば、それだけで業務負荷がぐっと下がります。

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しろろ

「作業の変更」であれば、タスク管理アプリ上で進捗状況を更新するという手もあります。

「作業の削減」以外の戦略も考慮しながら、最適な手段を選択していただければと思います。

実例4:紙資料の印刷・配布をゼロにする

「とりあえず印刷して配る」といった習慣的な作業はありませんか?

実は完全に削減できる余地があります。

会議資料や上司への報告資料など、すべてデジタルに切り替えれば、印刷・配布・保管の作業が丸ごと不要になります。

「作業の変更」にも近いですが、以下のような対応が効果的です。

印刷ゼロの工夫(例)
  • 資料はPDF化してTeamsや共有ドライブにアップ
  • 上司への報告も、メールやチャットでPDF送付
  • 手書きメモも、スマホの音声入力やデジタルノートに直接書く

「紙にメモ → PCに転記」のような二度手間作業も丸ごとカットできます。

「本当に紙が必要か?」を一度ゼロベースで見直してみるのがおすすめです。

紙の印刷・管理・転記といった“アナログ作業”をゼロにするだけで、1回あたり数分~数十分の作業削減に繋がります!

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しろろ

資料を事前に共有しておけば、紙資料が欲しい人は自分で印刷されるので問題なかったです。

実例5:日報や報告書の提出をやめる

「毎日書いているけど、誰も読んでいない日報」など、形式的に続いているだけの報告がありませんか?

意味の薄い日報や報告書は、チームで相談して“やめる”ことが可能です。

日報や報告書を廃止する方法(例)
  • 毎日の提出→週1のミーティング共有に一本化
  • 必要な人だけが情報を見られるチャットスレッドに移行
  • 「読まれていない報告はやめる」というルールを合意

やめることで、記入・確認・返信の“全員分の時間”がカットされ、チーム全体の効率もUPします。

まとめ

今回は「作業の削減」による業務効率化についてご紹介しました。

実例を5個紹介したので、あなたの業務で取り入れられそうなものがあれば、ぜひ実践してほしいです!

「作業の削減」による業務効率化例5選
  • 実例1:定期のミーティングを無くしてみる
  • 実例2:メール・チャットを確認する頻度を減らす
  • 実例3:タスク進捗の「報告回数」を削減する
  • 実例4:紙資料の印刷・配布をゼロにする
  • 実例5:日報や報告書の提出をやめる

「毎日やっているけど、本当に意味ある?」と思う作業は、まず“誰のためにやっているのか”を見直すのが第一歩です。

やめても問題なかったら、それは立派な「業務効率化」につながっています!

Q&A|よくある質問

どうやって「作業の削減」のネタを見つければいいですか?

ご自身の業務で以下の3点を確認してみましょう!

・「この作業、本当に価値があるのか?」
・「誰のためにやっているのか?」
・「最後にこれを見直したのはいつか?」

結果として、削減したほうがよい作業が見えてくると思います。

最後に

この記事を読んで「この作業いらないかも?」と思ったら、まず1つだけ、明日からやめてみてください。

もし気づきや成果がありましたら、ぜひコメントやシェアをお願いします!

RPAツールを使った自動化に興味がある方は、以下の記事をご確認ください。

自動化以外のITツールにも関心がある方は以下の記事もおすすめです。

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今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

【記事作成に使用したウェブサイト】

  1. UC Berkeley公式サイト. “People & Culture The Impact of Interruptions”. (参照 2025-07-26). ↩︎

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