この記事で解決できるお悩み
  • 自分らしく生きれない理由は?
  • ストレスを解消して自分らしく生きるための方法は?

しろろ

こんばんは、しろろです。

対人関係で悩みはありますか? 

後輩が仕事をきちんとやってくれない、上司の言い方がきつくて仕事を辞めたいなどの悩みを持つ方がいるかもしれないです。

私自身、以前同僚との人間関係に深く悩んでいました。 私の考え方や仕事の進め方が気に入らなかったようで、その同僚は私に対して常に攻撃的な態度を取るようになりました。

『どうして自分だけこんな目に遭うんだろう』『私が悪いのだろうか』と、自己肯定感も大きく下がっていきました。

私といつも目を合わせず、私の意見を頭ごなしに否定されたりする日々が続き、正直、毎日会社に行くのが本当に辛かったです。

そんな時、アドラー心理学と出会い、人間関係でトラブルがあっても”自分らしく生きる考え方“を知りました。

今回は、アドラー心理学12による「対人関係のストレスを軽くし、自分らしく生きる思考法」をお伝えします。

アドラー心理学とは?

アドラー心理学は、精神科医アルフレッド・アドラーが提唱した理論で、「人の悩みはすべて対人関係に起因する」とされています。

過去のトラウマに縛られるのではなく、未来に向けた目的を持って行動することで、自分らしい生き方が可能になるという考え方です。

自分らしく生きられない原因

ネガティブな「目的」に沿って生きている

多くの人は、過去の出来事やトラウマから「自分はこうあるべきだ」という負の感情を作り出し、その結果、自分らしさを失ってしまいます。

アドラーは「目的論」の立場をとり、過去ではなく自らが達成したい未来(目的)に焦点を当てるよう勧めています。

そのため、過去の出来事により現在が規定されるという「原因論」とは対極であり、トラウマの存在を否定します。

例えば、引きこもりの場合は、「目的論」と「原因論」で下記のように考え方が変わります。

目的論:家に引きこもりたいから、「いじめが原因で、人と接することが不安」という感情を作る

原因論:いじめが原因で、人と接することが不安なので、家に引きこもる

しろろ

トラウマで苦しむ方から反発が出そうな考え方だ…。

引きこもりが感じている不安は本物だと思いますが、同じ経験をしても引きこもりにならない人もいます。

トラウマに苦しむ方にはすぐの変化は難しいですが、小さな一歩を踏み出す勇気が、自分らしい未来への扉となるはずです。

不登校の少年
引きこもり・登校拒否のイラスト/引用元:いらすとや

他者を競争相手とみなしている

私たちはしばしば、自分と他者を比較して「勝ち負け」で自分の価値を図ろうとしてしまいます。

たとえば、友人の結婚や成功を「自分の負け」と感じると、素直に喜べずストレスを感じることがあります。

もし「みんなは仲間」という視点を持てば、相手の幸せに素直に喜べ、対人関係も穏やかになります。

結婚式
祝福されている新郎新婦のイラスト(結婚式)/引用元:いらすとや

自分らしく生きるためにできること

相手の干渉に負けない

ある事柄が誰の課題であるかを判断し、他者の課題に踏み込まず、自身の課題に誰も踏み込ませないようにします。

対人関係のトラブルを引き起こす原因になるからです。

たとえば、子どもが勉強をしない場合、親が無理に仕向けると、子どもは反発します。

自分が変えられるのは自分の行動だけです。

相手に過度に介入せず、相手から依頼されたときだけサポートすることで、不要な衝突を避けられます。

学級崩壊
学級崩壊のイラスト(小学校)/引用元:いらすとや

相手に嫌われることを恐れない

私たちは「相手から嫌われたくない」という感情から、相手の期待に応えようとします。

誰かに嫌われたくない気持ちは自然ですが、他者に合わせすぎると自己表現や本当の気持ちを押し殺してしまいます

また、相手の感情をコントロールできないので、どんなに気を配っても嫌われてしまうこともあります。

たとえ相手の評価が否定的であっても、自分の価値観を尊重し、自由に生きることが大切です。

他者への貢献で自己価値を実感する

私たちは共同体(会社や世界全体)での所属感を求めています。

所属感は、生まれながらに持っているものではなく、共同体(他者)に貢献することで得られます。

たとえば、製薬企業で新薬を生み出して患者さんの病気を治すことができれば、自分は世界の役に立つ人材と思えるでしょう。

他者から評価されなくても、主観で「他者に貢献できている」と思うことで、自分の価値を実感できるのです。

他者と対等な関係を築く

アドラー心理学では、褒める行為などの上限関係を否定し、対等な関係を提唱しています。

褒める行為は、「優れた人が劣る人を評価する」ことを指し相手を操作しようとしています。

対等な関係ならば、褒めるのではなく、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えたり、「嬉しい」と素直な気持ちを伝えましょう。

人は感謝の言葉を聞くと、他者に貢献できたと分かり、共同体にとって自分が有益だと思えます。

私の体験談:嫌われる勇気を持てた瞬間

私と同僚は、休日に遊びに出かけるほど親しい関係でした。

しかし、一緒に作業をする機会が増えるにつれて、私の考え方や仕事の進め方が気に入らなかったようで、その同僚は私に対して常に攻撃的な態度を取るようになったのです。

以前の私は「同僚に嫌われたくない」という思いから、きついことを言われてもただ我慢するしかありませんでした。

家では、言われたことを何度も反芻しては涙が止まらず、翌日、同僚と一緒に仕事をする時は不安で手が震えるほどでした。

そんな状況が続く中、『嫌われる勇気』と出会い、『相手から嫌われることを恐れない』というアドラー心理学の考え方を知りました。

もちろん、最初は受け入れることが怖かったです。

でも、『相手の感情をコントロールすることはできない』という事実を受け入れたとき、不思議と肩の力が抜けました。

同僚が私と目を合わせなかったり、責めてきても、私はもう「諦める」ことができています。

全ての人が自分を好いてくれるわけじゃない。だけど、私を認めてくれる人は必ずいる。

そう思えるようになったのです。

これからは、私を嫌う人の顔色を伺うのではなく、私を好きでいてくれる人たちのことを大切にして、自分らしく、充実した人生を送っていきたいと思います。

まとめ

アドラー心理学では、「人の悩みはすべて対人関係に起因する」とされています。

自分らしく生きられない理由と対処法

ネガティブな「目的」に沿って生きている

→過去に囚われ「原因論」で捉えるのではなく、未来への希望をもって「目的論」の考え方を取り入れましょう。

他者を「競争相手」とみなしている

→相手をライバルとして見るのではなく、対等な仲間だと思うことで、自然とストレスは減少します。

「自分は自分、他者は他者」と割り切り、フラットな人間関係を築くことが自分らしく生きることに繋がります。

自分らしく生きるためにできること
  • 相手の干渉に負けない
  • 相手に嫌われることを恐れない
  • 他者への貢献で自己価値を実感する
  • 他者と対等な関係を築く

最後に

この記事が、あなた自身の内面を見つめ直し、アドラー心理学の思考を取り入れる一助になれば幸いです。

ぜひ『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』を実際に手に取っていただき、アドラーの思考を学んでいただければと思います。

アドラー心理学による人材育成について興味がある方は以下の記事がおすすめです。

既に溜まった対人関係でのストレスを解消したい方には、以下の記事がおすすめです。

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今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

引き続きよろしくお願いいたします!

【記事作成に使用した書籍】

  1. 岸見一郎・古賀史健. 嫌われる勇気. ダイヤモンド社, 2013, 296p.  ↩︎
  2. 岸見一郎・古賀史健. 幸せになる勇気. ダイヤモンド社, 2016, 296p.  ↩︎

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