この記事で解決できるお悩み
  • RPAの基礎や仕組みを知りたい!
  • RPAってどんなことができるの?
  • RPAでできないことって?
  • RPAを導入すべき条件とは?
cropped IMG 7994 scaled 2

しろろ

こんにちは、しろろです。

「毎日同じような作業に時間を取られて、もっと大事な仕事に集中できない…」
そんなお悩み、ありませんか?

私自身も以前は、手作業の定型業務に時間を奪われていました。

でも今では、RPAツールを活用することで、年間300時間以上の作業時間を削減し、仕事の質も大きく向上させました。

この記事では、RPAとは何かから始まり、ツールの種類や活用方法についてまとめています。

この記事を書いた人

プロフィールはこちら|▶ X(しろろの仕事術ラボ)はこちら

RPAとは?初心者向けにわかりやすく解説

RPAとは、Robotic Process Automation(ロボティックプロセスオートメーション)の略語で、人間がパソコン上で行っている定型作業を、ソフトウェアロボットが自動で代行する仕組みです。

パソコンの中でロボットが働いていて、人の代わりにクリックや入力などの簡単な作業をしてくれるイメージです。

たとえば、以下のような繰り返し作業を、RPAは得意とします。

  • 毎朝のファイル整理(例:ダウンロードしたデータをフォルダに自動で分類)
  • 定型のメール作成と送信(例:報告メールをテンプレートで送る)
  • Excelマクロの実行とデータ保存(例:測定データを解析し、そのデータをフォルダに保存)
  • Teamsでのチャット送信(例:進捗報告のリマインドを自動投稿)

RPAを導入するメリット3選|仕事の質が変わる!

icon business woman10

この記事の読者

RPAって便利そうだけど、本当に効果があるの?

そう思っている方にこそ、ぜひ知ってほしいです。

RPAには、思わず「もっと早く導入すればよかった!」と感じるほどのメリットがあります。

単純作業から解放される

たとえば、毎朝の営業報告書のデータ集計、経費申請の入力、定例会議の議事録作成…

これら手作業の定型業務は、RPAならボタン一つで完了させられます。

浮いた時間で、提案書のブラッシュアップや、お客様とのコミュニケーションにもっと力を注げるようになります。

IMG 8219

RPAツールの使用者

あの雑務にかかっていた30分が、顧客への提案資料の作成など、創造的な仕事に充てられるようになった。

そんな変化が、あなたにも訪れるはずです。

作業スピードが上がる場合がある

人間の作業には、「疲れ」や「気分の波」がつきものですが、ロボットには関係ありません。

・作業の順番を間違えることもなし
・操作ミスもなし
・同じスピードで、何十回でも淡々と処理

そのため、時間のかかる作業ほど、人よりも早くロボットは処理できるでしょう。

作業ミスを防げる

RPAは「指示されたとおりに動く」ことが前提。つまり、一度作ってしまえば、同じ作業を何度でも正確に再現できます。

「数字を1行ズラしてしまった…」

「メールの宛先を間違えた…」

そんなうっかりミスも、RPAがいれば防げます。

RPAに向いている業務|まず見直すべき3条件

あなたの日常業務で、『これ、RPAに任せられないかな?』と思う作業はありませんか?

まずは、以下の3つのポイントに当てはまるか確認してみましょう。意外な業務が自動化できると気づくはずです。

  1. 作業ルールが明確である(定型業務)
    • 手順が決まっていて、人の判断がほぼ不要
    • 「いつも同じ操作をしている」業務はRPAに最適
  2. 繰り返し頻度が高い(定期的な業務)
    • 毎日・毎週など、定期的に発生する
    • ボリュームが多ければ、効果はより大きい
  3. パソコン内で完結する(システム上の操作)
    • Excel、メール、ブラウザなどPC操作のみで成り立つ
    • 紙・対面・電話など“人手を介する業務”は向いていない
RPAを導入すべきか見分けるフローチャート
RPAを導入すべきか見分けるフローチャート

逆に上記に当てはまらない作業は、RPAに向いていないので別の手段での効率化を考えましょう!

実践のヒント

人による作業を含む場合は、ツールに置き換えられないか考えてみましょう!

たとえば、RPAで実験データをまとめた後に、マクロなどのプログラムで想定通りのデータが得られているかチェックをします。

問題があれば自身に通知がいく設定にすれば、トラブルをすぐに解消できます。

RPA導入の注意点と、見落としがちな落とし穴

もちろん、RPAは万能ではありません。導入前に「ここはちょっと考えておきたい」というポイントもあります。

開発に時間がかかることがある

「やってみたけど、結局挫折した…」という声の多くは、自動化フローの設計に時間がかかったケースです。

特に、複雑な業務プロセスや例外処理が多い業務だと、「思っていたより難しい…」と感じるかもしれません。

とはいえ、心配はいりません。RPA導入の成功の鍵は、『スモールスタート』

まずは『決まったExcelファイルを開いて保存するだけ』のような、シンプルで効果を実感しやすい作業から試してみましょう。

小さな成功体験が、次の自動化への自信に繋がります。

ライセンス費用など、コストが発生する場合も

RPAツールは無料トライアルもありますが、本格的に業務に使うとなると、有料プランに移行する必要があります。

UiPathなどは使い方次第でコスト以上の価値を生むツールですが、「費用対効果」の視点は忘れず考慮しましょう。

イレギュラーへの対応が難しい

ロボットは想定されたルールの中でしか動けません。

想定外のファイル形式が来たり、ネットワークが一時切れたりすると、止まってしまうこともあります。

そのため、「止まったときに自動で通知を送る」「手動で再起動できるようにしておく」など、フォロー体制を事前に整えるのがポイントです。

cropped IMG 7994 scaled 2

しろろ

RPAは完璧だと思われている方が多いかと思いますが、

苦手な作業があることを理解してもらえたら嬉しいです。

【RPAで「真の効率化」を実現する】3つの思考ステップ

「真の効率化」のためにRPAを導入するためには、以下の3ステップが重要になるので抑えましょう!

1. RPA導入の目的を明確にする:「何を達成したいか」から逆算する

まずは自身が成し遂げたいことを明確にします。

RPAツールはあくまで手段の一つであり、業務の自動化により、仕事を効率化させるものです。

しかし、「RPAを導入したい」という手段が目的になってしまう場合がよくあります。

cropped IMG 7994 scaled 2

しろろ

私自身、「RPAをたくさん使わないと」と思い、RPAを活用できそうな業務を探していました。

以下の記事でもご紹介しましたが、まずはRPAの使用にこだわらず、成し遂げたいことを明確にしてから手段を考えましょう!

2. 目的に合ったRPAツールを選ぶ:比較検討のポイント

ステップ1でRPAを使うことを決めた場合、各ツールのメリット・デメリットを認識し、最適なものを選択する必要があります。

ツール特徴✅ メリット⚠️ デメリット
UiPath・直感的なドラッグ&ドロップ型エディタ
・AIと組み合わせられる1
・クラウド・オンプレ対応2
・使いやすいUI
・UiPath専用のコミュニティがある3
・大規模な導入では、高額なライセンス費用がかかる
Automation Anywhere・クラウドネイティブ(クラウド環境を前提に設計されたソフトウェア)4
・AI活用5
・無料のコミュニティエディションがある6
・導入がスピーディ
・AI対応で高度な自動化可能5
・一部高度機能の活用には学習が必要
・大規模環境ではパフォーマンス課題
Blue Prism・セキュリティ重視・監査対応に強い
・AI活用8
・ガバナンス機能とセキュリティ設計が優れている9・比較的、開発の難易度が高いので、学習コストがかかる
Microsoft Power Automate・ローコードで業務プロセスの自動化
・低価格で始めやすい
・AI (Copilot)と連携
・Office365連携に強い
・コストが手ごろ
・Microsoft以外の連携は難しい
Pega・ローコードのBPMS(ビジネスプロセス・マネジメントシステム)
・AI活用10
・プロセス全体の最適化に強い
・高度なAI/意思決定機能
・価格が高い
・学習が必要
WorkFusion・金融機関向けに特化
・AI活用11
・無料版あり12
・メモリの消費量が激しい
・英語版のみ
・特定業界に偏る

はじめてRPAツールを使うなら、ローコードで開発しやすいMicrosoft Power Automateがおすすめです。

以下の記事で即業務でつかえるフローを3つ紹介しているので、ぜひご確認ください。

Micorosoft以外のソフトウェアでの作業を自動化させたい場合は、UiPathがおすすめです。

以下の記事では、学び方なども含めながら導入法を紹介しているので、要チェックです!

3. 小さく始めて大きく育てる:RPAを「使いこなす」実践サイクル

RPAは導入して終わりではありません。

重要なのは、『実際に使いこなし、効果を最大化する』ことです。

まずは「決まったExcelファイルを開いて保存するだけ」など、シンプルで小さな自動化から始めてみましょう。

最初から完璧なフローを目指すのではなく、「動くものを作る」ことを最優先にします。

小さな成功を積み重ねることで、RPA活用の経験値が溜まり、徐々に複雑な業務にも挑戦できるようになります。

エラーが出ても、原因特定がしやすいため、挫折しにくいのもこの方法のメリットです。

実践のヒント

最初から大きなものを作ってテストすると、プログラムが長くなりエラーの原因特定が難しくなります。

そのため、処理の塊ごとにフローを作成し、最後にそれらを結合させることで、スムーズな開発とテストが可能になりますよ。

まとめ

今回はRPAの基礎からメリット・デメリット、そして「真の効率化」を実現するための3つの思考ステップをご紹介しました。

UiPathやPower Automateなどの代表的なツールを比較しましたが、大切なのは、あなたが『面倒な定型業務から解放され、本当に集中したい仕事に時間を使えるようになる』ことです。

RPAはその強力な味方になります。

最後に

まずは、日々の業務の中で『これ、RPAに任せられたら…』と感じる『小さな面倒事』を見つけてみてください。

それが、あなたの仕事の生産性を飛躍的にアップさせ、『本当にやりたい仕事に集中できる自分』への第一歩になるはずです。

この記事が、あなたの働き方を変えるきっかけになれば嬉しいです。ぜひ、今日から一歩踏み出してみましょう!

便利なアプリについて情報がほしい方は、以下の記事もぜひご一読ください。

X(旧Twitter)でも情報発信をしているので、しろろの仕事術ラボをフォローして、応援していただけると嬉しいです。

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

【記事作成に使用したウェブサイト】

  1. UiPath公式サイト. “AIとRPA—トランスフォーメーションの可能性は、組み合わせてさらに強力に”. (参照 2025-07-18). ↩︎
  2. UiPath公式サイト. “デリバリーオプション クラウドネイティブなRPAをお好みのインフラ環境で利用”. (参照 2025-07-18) ↩︎
  3. UiPath公式サイト. “UiPath Forum”. (参照 2025-07-18). ↩︎
  4. AUTOMATION ANYWHERE. “クラウド ネイティブのプラットフォーム”. (参照 2025-07-18). ↩︎
  5. AUTOMATION ANYWHERE. “Automation and generative AI”. (参照 2025-07-18). ↩︎
  6. AUTOMATION ANYWHERE. “Community Editionを無料でご利用ください”. (参照 2025-07-18). ↩︎
  7. AUTOMATION ANYWHERE. “Automation and generative AI”. (参照 2025-07-18). ↩︎
  8. Blue Prism 公式サイト. “Blue Prism +生成AI”. (2025-07-18). ↩︎
  9. 株式会社一創 公式サイト. “COLUMN Blue Prismとは何か?機能・特徴・他RPAツールとの違い”. (参照 2025-07-18). ↩︎
  10. Pega 公式サイト. “AI対応の適応型RPAのパワー”. (2025-07-18). ↩︎
  11. Work Fusion公式サイト. “Our LT AI Agents are ready to work for Anti-Financial Crime Compliance!”. (2025-07-18). ↩︎
  12. AI Smiley. “人気RPAツール「WorkFusion RPA Express」フリーライセンスも”. (参照 2025-07-18). ↩︎
Footer Image