- RPAの基礎や仕組みを知りたい!
- RPAってどんなことができるの?
- RPAでできないことって?
- RPAを導入すべき条件とは?

しろろ
こんにちは、しろろです。
「毎日同じような作業に時間を取られて、もっと大事な仕事に集中できない…」
そんなお悩み、ありませんか?
私自身も以前は、手作業の定型業務に時間を奪われていました。
でも今では、RPAツールを活用することで、年間300時間以上の作業時間を削減し、仕事の質も大きく向上させました。
この記事では、RPAとは何かから始まり、ツールの種類や活用方法についてまとめています。
RPAとは?初心者向けにわかりやすく解説
RPAとは、Robotic Process Automation(ロボティックプロセスオートメーション)の略語で、人間がパソコン上で行っている定型作業を、ソフトウェアロボットが自動で代行する仕組みです。
パソコンの中でロボットが働いていて、人の代わりにクリックや入力などの簡単な作業をしてくれるイメージです。
たとえば、以下のような繰り返し作業を、RPAは得意とします。
- 毎朝のファイル整理(例:ダウンロードしたデータをフォルダに自動で分類)
- 定型のメール作成と送信(例:報告メールをテンプレートで送る)
- Excelマクロの実行とデータ保存(例:測定データを解析し、そのデータをフォルダに保存)
- Teamsでのチャット送信(例:進捗報告のリマインドを自動投稿)
RPAを導入するメリット3選|仕事の質が変わる!

この記事の読者
RPAって便利そうだけど、本当に効果があるの?
そう思っている方にこそ、ぜひ知ってほしいです。
RPAには、思わず「もっと早く導入すればよかった!」と感じるほどのメリットがあります。
単純作業から解放される
たとえば、毎朝の営業報告書のデータ集計、経費申請の入力、定例会議の議事録作成…
これら手作業の定型業務は、RPAならボタン一つで完了させられます。
浮いた時間で、提案書のブラッシュアップや、お客様とのコミュニケーションにもっと力を注げるようになります。
RPAツールの使用者
あの雑務にかかっていた30分が、顧客への提案資料の作成など、創造的な仕事に充てられるようになった。
そんな変化が、あなたにも訪れるはずです。
作業スピードが上がる場合がある
人間の作業には、「疲れ」や「気分の波」がつきものですが、ロボットには関係ありません。
・作業の順番を間違えることもなし
・操作ミスもなし
・同じスピードで、何十回でも淡々と処理
そのため、時間のかかる作業ほど、人よりも早くロボットは処理できるでしょう。
作業ミスを防げる
RPAは「指示されたとおりに動く」ことが前提。つまり、一度作ってしまえば、同じ作業を何度でも正確に再現できます。
「数字を1行ズラしてしまった…」
「メールの宛先を間違えた…」
そんなうっかりミスも、RPAがいれば防げます。
RPAに向いている業務|まず見直すべき3条件
あなたの日常業務で、『これ、RPAに任せられないかな?』と思う作業はありませんか?
まずは、以下の3つのポイントに当てはまるか確認してみましょう。意外な業務が自動化できると気づくはずです。
- 作業ルールが明確である(定型業務)
- 手順が決まっていて、人の判断がほぼ不要
- 「いつも同じ操作をしている」業務はRPAに最適
- 繰り返し頻度が高い(定期的な業務)
- 毎日・毎週など、定期的に発生する
- ボリュームが多ければ、効果はより大きい
- パソコン内で完結する(システム上の操作)
- Excel、メール、ブラウザなどPC操作のみで成り立つ
- 紙・対面・電話など“人手を介する業務”は向いていない

逆に上記に当てはまらない作業は、RPAに向いていないので別の手段での効率化を考えましょう!
人による作業を含む場合は、ツールに置き換えられないか考えてみましょう!
たとえば、RPAで実験データをまとめた後に、マクロなどのプログラムで想定通りのデータが得られているかチェックをします。
問題があれば自身に通知がいく設定にすれば、トラブルをすぐに解消できます。
RPA導入の注意点と、見落としがちな落とし穴
もちろん、RPAは万能ではありません。導入前に「ここはちょっと考えておきたい」というポイントもあります。
開発に時間がかかることがある
「やってみたけど、結局挫折した…」という声の多くは、自動化フローの設計に時間がかかったケースです。
特に、複雑な業務プロセスや例外処理が多い業務だと、「思っていたより難しい…」と感じるかもしれません。
とはいえ、心配はいりません。RPA導入の成功の鍵は、『スモールスタート』。
まずは『決まったExcelファイルを開いて保存するだけ』のような、シンプルで効果を実感しやすい作業から試してみましょう。
小さな成功体験が、次の自動化への自信に繋がります。
ライセンス費用など、コストが発生する場合も
RPAツールは無料トライアルもありますが、本格的に業務に使うとなると、有料プランに移行する必要があります。
UiPathなどは使い方次第でコスト以上の価値を生むツールですが、「費用対効果」の視点は忘れず考慮しましょう。
イレギュラーへの対応が難しい
ロボットは想定されたルールの中でしか動けません。
想定外のファイル形式が来たり、ネットワークが一時切れたりすると、止まってしまうこともあります。
そのため、「止まったときに自動で通知を送る」「手動で再起動できるようにしておく」など、フォロー体制を事前に整えるのがポイントです。

しろろ
RPAは完璧だと思われている方が多いかと思いますが、
苦手な作業があることを理解してもらえたら嬉しいです。
【RPAで「真の効率化」を実現する】3つの思考ステップ
「真の効率化」のためにRPAを導入するためには、以下の3ステップが重要になるので抑えましょう!
1. RPA導入の目的を明確にする:「何を達成したいか」から逆算する
まずは自身が成し遂げたいことを明確にします。
RPAツールはあくまで手段の一つであり、業務の自動化により、仕事を効率化させるものです。
しかし、「RPAを導入したい」という手段が目的になってしまう場合がよくあります。

しろろ
私自身、「RPAをたくさん使わないと」と思い、RPAを活用できそうな業務を探していました。
以下の記事でもご紹介しましたが、まずはRPAの使用にこだわらず、成し遂げたいことを明確にしてから手段を考えましょう!
2. 目的に合ったRPAツールを選ぶ:比較検討のポイント
ステップ1でRPAを使うことを決めた場合、各ツールのメリット・デメリットを認識し、最適なものを選択する必要があります。
ツール | 特徴 | ✅ メリット | ⚠️ デメリット |
---|---|---|---|
UiPath | ・直感的なドラッグ&ドロップ型エディタ ・AIと組み合わせられる1 ・クラウド・オンプレ対応2 | ・使いやすいUI ・UiPath専用のコミュニティがある3 | ・大規模な導入では、高額なライセンス費用がかかる |
Automation Anywhere | ・クラウドネイティブ(クラウド環境を前提に設計されたソフトウェア)4 ・AI活用5 | ・無料のコミュニティエディションがある6 ・導入がスピーディ ・AI対応で高度な自動化可能5 | ・一部高度機能の活用には学習が必要 ・大規模環境ではパフォーマンス課題 |
Blue Prism | ・セキュリティ重視・監査対応に強い ・AI活用8 | ・ガバナンス機能とセキュリティ設計が優れている9 | ・比較的、開発の難易度が高いので、学習コストがかかる |
Microsoft Power Automate | ・ローコードで業務プロセスの自動化 ・低価格で始めやすい ・AI (Copilot)と連携 | ・Office365連携に強い ・コストが手ごろ | ・Microsoft以外の連携は難しい |
Pega | ・ローコードのBPMS(ビジネスプロセス・マネジメントシステム) ・AI活用10 | ・プロセス全体の最適化に強い ・高度なAI/意思決定機能 | ・価格が高い ・学習が必要 |
WorkFusion | ・金融機関向けに特化 ・AI活用11 | ・無料版あり12 | ・メモリの消費量が激しい ・英語版のみ ・特定業界に偏る |
はじめてRPAツールを使うなら、ローコードで開発しやすいMicrosoft Power Automateがおすすめです。
以下の記事で即業務でつかえるフローを3つ紹介しているので、ぜひご確認ください。
Micorosoft以外のソフトウェアでの作業を自動化させたい場合は、UiPathがおすすめです。
以下の記事では、学び方なども含めながら導入法を紹介しているので、要チェックです!
3. 小さく始めて大きく育てる:RPAを「使いこなす」実践サイクル
RPAは導入して終わりではありません。
重要なのは、『実際に使いこなし、効果を最大化する』ことです。
まずは「決まったExcelファイルを開いて保存するだけ」など、シンプルで小さな自動化から始めてみましょう。
最初から完璧なフローを目指すのではなく、「動くものを作る」ことを最優先にします。
小さな成功を積み重ねることで、RPA活用の経験値が溜まり、徐々に複雑な業務にも挑戦できるようになります。
エラーが出ても、原因特定がしやすいため、挫折しにくいのもこの方法のメリットです。
最初から大きなものを作ってテストすると、プログラムが長くなりエラーの原因特定が難しくなります。
そのため、処理の塊ごとにフローを作成し、最後にそれらを結合させることで、スムーズな開発とテストが可能になりますよ。
まとめ
今回はRPAの基礎からメリット・デメリット、そして「真の効率化」を実現するための3つの思考ステップをご紹介しました。
UiPathやPower Automateなどの代表的なツールを比較しましたが、大切なのは、あなたが『面倒な定型業務から解放され、本当に集中したい仕事に時間を使えるようになる』ことです。
RPAはその強力な味方になります。
最後に
まずは、日々の業務の中で『これ、RPAに任せられたら…』と感じる『小さな面倒事』を見つけてみてください。
それが、あなたの仕事の生産性を飛躍的にアップさせ、『本当にやりたい仕事に集中できる自分』への第一歩になるはずです。
この記事が、あなたの働き方を変えるきっかけになれば嬉しいです。ぜひ、今日から一歩踏み出してみましょう!
便利なアプリについて情報がほしい方は、以下の記事もぜひご一読ください。
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今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
【記事作成に使用したウェブサイト】
- UiPath公式サイト. “AIとRPA—トランスフォーメーションの可能性は、組み合わせてさらに強力に”. (参照 2025-07-18). ↩︎
- UiPath公式サイト. “デリバリーオプション クラウドネイティブなRPAをお好みのインフラ環境で利用”. (参照 2025-07-18) ↩︎
- UiPath公式サイト. “UiPath Forum”. (参照 2025-07-18). ↩︎
- AUTOMATION ANYWHERE. “クラウド ネイティブのプラットフォーム”. (参照 2025-07-18). ↩︎
- AUTOMATION ANYWHERE. “Automation and generative AI”. (参照 2025-07-18). ↩︎
- AUTOMATION ANYWHERE. “Community Editionを無料でご利用ください”. (参照 2025-07-18). ↩︎
- AUTOMATION ANYWHERE. “Automation and generative AI”. (参照 2025-07-18). ↩︎
- Blue Prism 公式サイト. “Blue Prism +生成AI”. (2025-07-18). ↩︎
- 株式会社一創 公式サイト. “COLUMN Blue Prismとは何か?機能・特徴・他RPAツールとの違い”. (参照 2025-07-18). ↩︎
- Pega 公式サイト. “AI対応の適応型RPAのパワー”. (2025-07-18). ↩︎
- Work Fusion公式サイト. “Our LT AI Agents are ready to work for Anti-Financial Crime Compliance!”. (2025-07-18). ↩︎
- AI Smiley. “人気RPAツール「WorkFusion RPA Express」フリーライセンスも”. (参照 2025-07-18). ↩︎