この記事で解決できるお悩み
  • RPAの基礎や仕組みを知りたい!
  • UiPathを使った業務自動化の始め方を知りたい!
  • 実際にUiPathで自動化するための学習方法や注意点が知りたい!
  • 開発でつまずいたときの相談先や支援の選び方が知りたい!

しろろ

こんにちは、しろろです。

「毎日同じような作業に時間を取られて、もっと大事な仕事に集中できない…」
そんなお悩み、ありませんか?

私自身も以前は、手作業の定型業務に時間を奪われていました。

でも今では、RPAツール「UiPath」を使って、単純作業をロボットに任せることで、仕事の質もスピードも大きく変わりました。

この記事では、RPAとは何かから始まり、UiPathの活用方法・学び方・導入の注意点・サポート方法までまとめています。

RPAとは?

RPAとは、Robotic Process Automation(ロボティックプロセスオートメーション)の略語で、人間がパソコン上で行っている定型作業を、ソフトウェアロボットが自動で代行する仕組みです。

パソコンの中でロボットが働いていて、人の代わりにクリックや入力などの簡単な作業をしてくれるイメージです。

たとえば、以下のような繰り返し作業を、RPAは得意とします。

  • 毎朝のファイル整理(例:ダウンロードしたデータをフォルダに自動で分類)
  • 定型のメール作成と送信(例:報告メールをテンプレートで送る)
  • Excelマクロの実行とデータ保存(例:測定データを解析し、そのデータをフォルダに保存)
  • Teamsでのチャット送信(例:進捗報告のリマインドを自動投稿)

RPAを導入することで、何が変わるのか?

この記事の読者

RPAって便利そうだけど、本当に効果があるの?

そう思っている方にこそ、知ってほしいです。

RPAには、思わず「もっと早く導入すればよかった!」と感じるほどのメリットがあります。

単純作業から解放され、”本当にやりたい仕事”に集中できる

たとえば、毎朝Excelでデータをコピーして、メールで送るだけのルーティン業務。
この作業、RPAならボタン一つで完了させられます。

浮いた時間で、提案書のブラッシュアップや、お客様とのコミュニケーションにもっと力を注げるようになります。

しろろ

あの雑務にかかっていた30分が、今は創造的な仕事の時間に変わった。

そんな変化が、あなたにも訪れるはずです。

作業スピードが圧倒的に速く、しかもムラがない

人間の作業には、「疲れ」や「気分の波」がつきものですが、ロボットには関係ありません。

・作業の順番を間違えることもなし
・操作ミスもなし
・同じスピードで、何十回でも淡々と処理

たとえば、毎月の売上データの集計も、一瞬でミスなく処理してくれます。

ヒューマンエラーのリスクを限りなくゼロに

RPAは「指示されたとおりに動く」ことが前提。つまり、一度作ってしまえば、同じ作業を何度でも正確に再現できます。

「数字を1行ズラしてしまった…」

「メールの宛先を間違えた…」

そんなうっかりミスも、RPAがいれば防げます。

RPA導入の注意点と、見落としがちな落とし穴

もちろん、RPAは万能ではありません。

導入前に「ここはちょっと考えておきたい」というポイントもあります。

開発に時間がかかることがある

「やってみたけど、結局挫折した…」という声の多くは、自動化フローの設計に時間がかかったケースです。

特に、複雑な業務プロセスや例外処理が多い業務だと、「思っていたより難しい…」と感じるかもしれません。

とはいえ、最初は小さな作業から始めるのがコツです。

たとえば「決まったExcelファイルを開いて保存するだけ」など、シンプルなところからトライしましょう。

ライセンス費用など、コストが発生する場合も

RPAツールは無料トライアルもありますが、本格的に業務に使うとなると、有料プランに移行する必要があります。

UiPathなどは使い方次第でコスト以上の価値を生むツールですが、「費用対効果」の視点は忘れず考慮しましょう。

イレギュラーへの対応が難しい

ロボットは想定されたルールの中でしか動けません。

想定外のファイル形式が来たり、ネットワークが一時切れたりすると、止まってしまうこともあります。

そのため、「止まったときに自動で通知を送る」「手動で再起動できるようにしておく」など、フォロー体制を事前に整えるのがポイントです。

実践のヒント

RPAツールを業務で利用する場合、メリット・デメリットを認識し、費用対効果を検討する必要があります。

UiPathとは?

UiPathとは、ルーマニア発のRPAツールを提供する企業です。

「発見」・「自動化」・「運用」という3つのプロセスごとに多くの製品を取り扱っています。1

その中で、私たちの作業を自動化してくれるのは、「Studio X」と「UiPath Studio」です。

これらのツールでは、Amazon Web ServiceやMicrosoftといった複数のアプリケーションと連携させて業務を自動化できます。2

Studio Xはノーコードでフローを作成できるので、プログラミング未経験の方でも簡単に扱えます。

UiPath Studioは「コードでの変数設定」や「スケジュール実行」が可能になるので、より複雑なフローを開発できます。

これらの自動化事例を知りたい方は、UiPathホームページの顧客事例をご確認ください。

しろろ

私はUiPath Studioで業務用のプログラムを開発しました。

VBAやPythonのプログラムを実行したり、変数設定により毎週決まったデータを処理したりしています。

UiPathを学ぶ方法

まずはUiPathでできることを学び、実業務でどのように活用できるか検討してみましょう。

書籍や動画から学ぶ

UiPathを学ぶコンテンツを豊富にあるので、自分に合うものを探して使ってみるとよいでしょう。

Youtubeでも解説動画がアップされているので、そちらも使ってみていただければと思います。

UiPathで簡単なフロー作成により学ぶ

UiPathを実際に使うことで、よりどんなフローが作成できるかをイメージしやすくなります。

以下のサイトに、簡単なプログラムの作成方法が載っていますので、作ってみていただければと思います。

Automation Knowledge. “UiPath Studioで最初のプロジェクトを作ってみよう”. (参照 2025-06-25)

完全自動化研究所. “UiPathワークフローの作り方【初心者でも10分で作れる】”. (参照 2025-06-25)

UiPath導入に悩んでいても、60日間の無料トライアルが実施できるので、興味のある方はぜひ試してしていただければと思います。

UiPathでの開発を始める前に確認すべきこと

UiPathでのフロー開発を始める前に、以下の2点を確認しましょう。

自動化するプロセスを整理する

まずは、あなたが作成したい自動化フローを明確にします。

プロセスを整理する前にプログラム開発をしてしまうと、あとでフローに組み込めない操作が出てしまう可能性があるからです。

たとえば、Studio Xで開発している途中で、「無人でプログラムを実行したい」と思っても、変更できません。自動実行をしたいなら、最初からUiPath Studioで開発する必要があります。

RPA「できること」「できないこと」があるので、自動化したい作業に関するマニュアルを用意することが望ましいです。

マニュアルがあれば、専門家に自動化をできるかを判断してもらうことにも役立ちます。

UiPath以外に業務効率化の方法があるか探す

作業を整理した後は、どのように業務効率化を達成するか検討しましょう。

この記事ではUiPathを紹介しているので「UiPathでいいじゃん」と思われる方がいると思います。

しかし、プログラムの開発にはある程度時間がかかる場合があるので、闇雲に始めると時間をロスする可能性があります。

UiPath開発よりも手間がかからないツールを使えないか、様々ツールを組み合わせるかなど、検討することで業務効率化のための仕組み作りに繋がるでしょう。

実践のヒント

RPAはあくまで「手段の一つ」です。
時には「ルール変更」や「既存のツール活用」だけで十分な効率化が可能なケースもあります。

だからこそ、自動化したい作業は「なぜそれが必要か?」「そもそも他の方法で簡単にならないか?」と一度立ち止まって考えることが、効率化成功の近道です。

UiPathでの開発が不安な人におすすめの相談・支援サービス

「一人じゃプログラムを開発できない…」という方は、以下の使用を検討していただければと思います。

無料で相談できるサイトやコミュニティを利用する

「誰に聞けばいいか分からない…」そんなときは、無料のコミュニティを活用してみましょう。気軽に質問できる環境が整っています。

サイト名言語特徴
UiPath Community Forum英語・日本語信頼性が高い公式サイト
teratail日本語プログラミングに特化したQ&Aサイト
Qiita日本語豊富な記事を掲載しているサイト
実践のヒント

サポートの受ける際には、下記3点を明確にすると、回答者がスムーズに解決策を検討しやすくなります。

  • 具体的に困っていることを明確に書く(例:フローが止まる場所、使っているアクティビティ名)
  • できればスクリーンショットを添付(エラー表示やフローの概要)
  • UiPathのバージョン情報を記載(アクティビティによって動作が違う場合があるため)

外部の支援サービスを利用する

UiPath開発サポートの利用する手があります(私はサポートしてもらいました)。

たとえば、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)では、大和ハウス工業株式会社のUiPath開発を支援しました。

2016年からRPAによる自動化の取り組みを始め、2023年度までに業務時間を274,359時間削減し、効果額は16億円を超えています。3

CTC以外にも、株式会社NTTデータ・ウィズ4株式会社日立ソリューションズ5など様々な企業から支援を受けられます。

支援サービスを選ぶポイント

自身が望むプログラムを開発するために、必要な技術を持っている企業を選ぶとよいでしょう。

UiPathはパートナー企業に対し、以下のような分類(ティア)を設けています。

◆プラチナ ティア

UiPathと取引を行っているビジネスパートナーの中で、最も高い技術力・サポート力を有し、UiPathソリューションの導入支援、販売実績の大変豊富なパートナーです。

◆ゴールド ティア

UiPathと取引を行っているビジネスパートナーの中で、高い技術力・サポート力を有し、UiPathソリューションの導入支援、販売実績を十分に有しているパートナーです。

◆認定認定 ティア

UiPathと取引を行っているビジネスパートナーとして認定されています。

UiPath株式会社 パートナー種別

UiPath社ホームページの「目的や地域からパートナーを探す」で、候補をピックアップし、その企業のホームページで事例を確認することで、自身の希望が実現できそうか判断するとよいでしょう。

まとめ

この記事では、RPAの基本から、UiPathの特徴・使い方・活用事例・注意点・導入サポートまで幅広くご紹介しました。

大切なのは、「いきなりプログラムを作成するのではなく、費用対効果を検討したり、事前に情報収集を行ったりすること」です。

この点を意識することで、業務を本当の意味で効率化できるRPAの導入が可能になります。

そうすれば、あなたの仕事はもっとスムーズに、そしてより創造的になっていくはずです。

まずは、あなたの職場で「繰り返し行っている作業」がないか探してみましょう。

そのうえで、UiPathの無料トライアルを活用して、気軽に一歩を踏み出してみてくださいね。

最後に

業務自動化・効率化のために、本記事がお役に立てば幸いです。

UiPath以外のRPAツールに関心がある方は、こちらの記事も参考になると思います。

また、RPAツールを使わずにルールで業務プロセスを改善する場合は、以下の記事もご確認ください。

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今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

  1. UiPath HP. “すべての製品”. (参照 2025-06-25) ↩︎
  2. UiPath HP. “Partners Find a Technology Partner Automate more within your existing technology stack : “. (参照 2025-06-25) ↩︎
  3. 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社HP. “事例 大和ハウス工業株式会社 様”. (参照 2025-06-23) ↩︎
  4. 株式会社NTTデータ・ウィズHP. “UiPathを活用した業務課題の解決、業務効率化を支援”. (参照 205-06-23) ↩︎
  5. 株式会社日立ソリューションズHP. “RPA業務自動化ソリューション”. (参照 2025-06-23) ↩︎

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