この記事で解決できるお悩み
  • 部下・後輩に尊敬される上司とは?
  • デキる上司がしていることって?

しろろ

こんにちは、しろろです。

突然ですが、あなたの上司を思い浮かべてみてください。

その上司はどのような方でしょうか?

例えば、いつも怒っているけれど仕事が早い人、穏やかで丁寧に教えてくれる人など、様々な特徴があるかと思います。

どの上司にも好かれる部分と嫌われる部分があるのは事実です。しかし、部下(後輩)から尊敬される上司には共通する特徴が存在します。

今回は、部下に一目置かれる存在を目指すために、上司として押さえるべき3つの行動についてご紹介します。

もし現在部下を持たない立場であっても、未来の自分のために読んでみてくださいね。

部下から信頼される上司の行動とは?

部下・後輩と一緒に考える

しろろ

トラブルが発生した際、すぐに指示を出して解決を急ごうとしていませんか?

もちろん迅速な対応は重要ですが、部下の意見を取り入れる姿勢も同じくらい大切です。

上司が解決策をすべて決めてしまうと、部下は「自分の意見が通らない」と感じ、モチベーションが下がる可能性があります。

一方、部下に考えさせることで、彼らは成長します。

将来的に部下が1人で対応できるようなれば、上司自身の負担を減らすことも可能です。

しろろ

トラブルが起きた時、同僚が解決策を提案しても、上司はいつも自分の意見を通しました。

結果として、同僚は上司に自分の意見を伝えなくなりました。

しろろ

上司が思いつかないような解決策を部下が提案する可能性があるので、部下から意見が出ないことは組織にとってもったいないですよね…。

まずは部下に「どうしたらいいと思う?」と問いかけ、意見が出ない場合は一緒に考える姿勢を示しましょう。

エドワード・L・デシとリチャード・M・ライアンが確立した自己決定理論(Self-Determination Theory: SDT)によれば、人は自律的に意思決定できる環境にいると内発的な動機づけが高まることが分かっています。

彼らの著書『Intrinsic Motivation and Self-Determination in Human Behavior』1に自己決定理論が詳しく紹介されていますので、興味がある方はご確認ください。

部下の成長とモチベーション向上のために、部下と一緒に考えるようにしましょう。

部下と一緒に考える時は、以下の記事を参考に質問すると思考を深められます!ぜひチェックしてください。

部下・後輩に感謝する

しろろ

「ありがとう」という感謝の言葉を部下に伝えていますか?

部下は上司の感謝の姿勢をよく見ています。

同僚から「私の上司はお礼を言わない」と不満を聞くことも珍しくありません。

感謝の言葉を伝えることで、部下との信頼関係を築き、職場環境をより良くすることができます。

2010年に『Clinical Psychology Review』に掲載された学術論文2によると、「人に感謝すること」は、自分自身の幸福感を高めるだけでなく、他者との良好な関係構築を促進する効果があることが分かっています。

小さなことでも「当たり前」と思わず、心を込めて「ありがとう」を伝える習慣をつけましょう。

ちなみに、パナソニックの創業者「松下幸之助」氏のような成功者は、「感謝」だけでなく「謙虚」と「勤勉」も大切にしていました。その理由を以下の記事にまとめているので、ご興味あればご一読いただけますと幸いです。

部下・後輩を大切する

部下を仲間として尊重する姿勢は、部下からの信頼を得るために欠かせません。

部下に対する第三者からの批判に対して「彼は大切なメンバーだ」と断固とした態度で返すことで、部下は安心感を抱くでしょう。

以下は私が目撃した先輩社員と上司のやり取りです。

先輩社員
(別部署の社員)

部下の〇〇さんってこの会社に必要ないですよね?

上司

それは言えないな。何を言わそうとしてるの。

この会話を聞きくと、上司は〇〇さんを必要ないと思っているように感じませんか?

必要だと思うなら「〇〇さんは大切な部下です」と、言えばいいだけなので。

部下を不安にさせるので、リーダーはこのような態度に気をつけましょう。

2018年に『Journal of Applied Psychology』に掲載された学術論文3によると、リーダーが部下に対して敬意や配慮、透明性をもって接すると、部下からの信頼や尊敬が向上することが分かっています。

どのような部下でも尊敬と配慮を持って接することで、より強固な信頼関係を築くことができます。

もし苦手な部下がいる場合は、あなたの上司や家族にこっそり話しましょう。

同僚に話してはいけない理由は下記投稿で説明しています。

まとめ

今回はデキる上司に共通する行動をご紹介しました。

部下・後輩に尊敬される上司の行動

①部下・後輩と一緒に考える

自分の考えを押し付けず、一緒に答えを探す

例:部下が提案してくれた時に「いいですね!〇〇の角度からも考えてみましょうか」と相手を認めつつ考えを深める

②部下・後輩に感謝する

日頃の感謝を口に出して伝える

例:後輩に作業してもらった時に「いつもありがとうございます」と伝える

③部下・後輩を大切にする

相手を尊重した振る舞いをする

例:部下の悪口を聞いても「そんなことないよ!〇〇さんはいつも頑張っていて、貴重な存在だよ」と言う

まずはどれか一つでもぜひ今日から実践してみましょう。

小さな行動の積み重ねが、信頼される上司への第一歩となります。

最後に

尊敬される上司についてさらに学びたい方は、安達裕哉著『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』がおすすめです。

求められているリーダー像・よい上司の判断基準などが実例をもとに書かれていて大変勉強になります。

部下の育成方法にお悩みの方は、こちらの記事もおすすめです。

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今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

引き続きよろしくお願いいたします!

【記事作成に使用した書籍や論文】

  1. Edward L. Deci ,Richard M. Ryan. Intrinsic Motivation and Self-Determination in Human Behavior. Springer New York, 2013年, 372p. ↩︎
  2. Wood, A. M., Froh, J. J., & Geraghty, A. W. A. (2010). Gratitude and well-being: A review and theoretical integration. Clinical Psychology Review, 30(7), 890–905. ↩︎
  3. Dirks, Kurt T. & Ferrin, Donald L. (2002). Trust in leadership: Meta-analytic findings and implications for research and practice. Journal of Applied Psychology, 87(4), 611–628.  ↩︎
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