この記事で解決できるお悩み
  • Power Automateって何?
  • Power Automateの利点って?
  • マネジメント業務を楽にする方法って?
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しろろ

こんにちは、しろろです。

こんなふうに、日々の業務で“モヤッ”としたことありませんか?

  • Teamsのメンバー変更、毎回手動でやってる
  • 毎月同じメールを、毎回コピペして送っている
  • 「これ、自分がやる必要ある?」と感じる単純作業が多い

それ、自動化できるかもしれません。しかも、コードなしで

私自身も最初は「難しそう…」と思っていましたが、Power Automateは違いました。

ちょっとした設定で、地味に面倒な業務がスッと消えます。

本記事では、「この作業、自動でやってくれたら助かるのに…」という日常の業務を効率化する方法を、実際の事例つきで紹介します。

「明日から少し楽になる」そのヒント、見つけていきましょう。

この記事を書いた人

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なぜ今? 業務効率化に注力すべき理由

現代のビジネス環境では、以下のような課題を抱えています。

  • 人手不足
  • 残業代の高騰
  • 繰り返しの単純作業によるモチベーション低下
  • ヒューマンエラーのリスク

これらの課題を解決し、“人にしかできない仕事”に集中できる環境を整えるために、Power Automateのような自動化ツールが必要になります。

業務効率化について詳しく知りたい方は以下の記事も参考になると思うので、ぜひご確認ください。

Power Automateとは?|プログラミング不要の”魔法のような自動化ツール”

Microsoftが提供するフロー自動化ツールです。このツールを使えば、TeamsやSharePointといったMicrosoftのソフトウェアでの作業を自動化できます。

このツールの強みは、PythonやVBA、C言語で挫折した人でも、簡単に自動化プログラムが作れる点です

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しろろ

私はプログラミングが得意ではないですが、本や有料講義なしで、ネット知識だけで使えるようになりました。

初心者の方は、以下の記事を参考に学習いただければ、問題なくフローが組めるようになると思います。

価格について

無料で使えるお試しプランと、より多機能な有料プランがあります。1

まずは無料プランで試していただき、良さそうであれば有料プランに切り替えていただければと思います!

なぜ今? Power Automateが求められる4つの理由

このRPAツールを使うことで、4つのメリットを得られます!

時間とコストの削減

繰り返し発生する手作業は、Power Automateで自動化できます。

これにより、従業員の貴重な時間は解放され、より戦略的な業務に集中できるでしょう。

結果として、残業時間の削減や人件費の最適化にも繋がります。

ヒューマンエラーの削減

手動でのデータ入力や情報伝達に伴うミスを排除し、業務の正確性と信頼性を向上させます。

生産性の向上

承認プロセスやレポート作成など、滞りがちな業務フローをスムーズにし、組織全体の生産性を底上げします。

柔軟な対応力

コーディング知識がなくても直感的な操作でフローを作成・変更できるため、業務の変化に迅速に対応できます。

次の章から活用例をご紹介します!

Power Automateによる業務効率化の事例紹介

Power Automateは多岐にわたる管理業務に応用可能です。

ここでは、私が実際に取り組んで、効果の高いと感じた活用例を詳しく見ていきましょう。

事例1:Teamsメンバーの自動更新と情報共有の効率化

多くの企業で利用されているTeamsは、プロジェクトや部署の変更に伴うメンバー管理が煩雑になりがちです。

Power Automateを活用することで、このプロセスを自動化し、常に最新のメンバー構成を維持できます。

自動化フローの例:

以下のステップでフローを作成できます。

1.人事データベースとの連携

社員名簿や人事異動情報を管理するデータベース(例:SharePointリスト、Excelファイル)を準備します。

2.メンバー情報の取得

新しい異動情報が追加された際、Power Automateがその情報を自動で取得します。

メンバー情報が更新されたタイミングでフローを実行するなら「自動化したクラウドフロー」、決まった時間にメンバー情報が更新されていた場合にフローを実行する場合は「スケジュール済みクラウドフロー」を作成します。

Power Automateの作成画面

3.Teamsチームへの反映

取得した情報に基づき、対象のTeamsチームから異動者を自動で削除し、新しく参加するメンバーを追加します。

4.通知の自動化

メンバー変更があったことを、関係者(例:チームリーダー、該当メンバー)にTeamsチャネルやメールで自動通知します。

期待できる効果

この自動化により、メンバー管理の手間は大幅に減り、情報共有の漏れも防げます。

常に正確なコミュニケーション環境を保てるでしょう。

フローを実際に作りたい方へ

下記リンクの方法であれば、簡単にフローを作成できると思います。ぜひ取り組んでみましょう!

Power AutomateにてTeams のチームメンバーをExcelデータをもとに整備する方法 – JBS Tech Blog2

事例2:重要なメールのTeams通知と対応漏れ防止

大量のメールに埋もれて重要な情報を見落とすリスクは、多くのビジネスパーソンが抱える課題です。

特定の条件を満たすメールをTeamsに自動通知することで、重要な情報の見逃しを防ぎ、迅速な対応を促します。

自動化フローの例

以下のステップでフローを作成できます。

1.特定のキーワードを含むメールの検出

Outlookに特定のキーワード(例:「緊急」「承認依頼」「顧客クレーム」)を含むメールが届いた際をトリガーとします。

2.Teamsチャネルへの通知

検出されたメールの件名、送信者、本文の一部を整形し、指定のTeamsチャネル(例:「緊急連絡チャンネル」「承認待ち」)にカード形式で自動投稿します。

3.対応ステータスの管理(応用)

通知されたメッセージに対し、Teamsの投票機能やタスク管理機能と連携させ、対応状況をチームで共有・管理できるようにします。

期待できる効果

これにより、重要な情報の見落としを防ぎ、チーム内での情報共有と対応が格段に迅速になります。

フローを実際に作りたい方へ

下記リンクの方法であれば、簡単にフローを作成できると思います。ぜひお試しください。

重要なメールはTeamsで確実に通知!ミスを減らす最強の方法|SHIFT Group 技術ブログ3

事例3:承認フローの簡略化と進捗の可視化

稟議書や申請書の承認プロセスは、特に部署をまたがる場合や承認者が複数いる場合に、多くの時間と手間がかかります。

承認フローを自動化し、進捗状況をリアルタイムで把握できるようにします。

自動化フローの例

以下のステップでフローを作成できます。

1.申請フォームからのトリガー

SharePointリストやMicrosoft Formsなどで作成された申請フォームに新しいデータが送信された際をトリガーとします。

2.承認者の設定と通知

申請内容に基づき、承認者を自動で割り当て、承認依頼の通知(Teams、Outlook)を送信します。

3.承認状況の追跡

各承認者のステータス(承認済み、拒否、保留中)をリアルタイムで追跡し、SharePointリストやPower BIダッシュボードで可視化します。

4.結果の自動通知

すべての承認が完了した際、申請者や関連部門に承認結果を自動で通知し、次のステップに進めます。

期待できる効果

承認プロセスが大幅に短縮され、進捗状況の透明化、承認漏れの防止に繋がります。

フローを実際に作りたい方へ

下記リンクの方法であれば、簡単にフローを作成できると思います。ぜひチャレンジしてみてください。

PowerAutomate 承認フローの作り方・コツ・注意点 – unite3654

Power Automate開発で行き詰まった時の対処法とCopilotの活用

フロー開発は直感的な操作で行えますが、時には予期せぬエラーや、より複雑なロジックの実装でつまずくこともあります。

そんな時に役立つのが、MicrosoftのAIアシスタントツール「Microsoft Copilot」です。

Copilotとは、Microsoftが提供するチャットベースのAIアシスタントツールで、様々なMicrosoft 365アプリケーションと連携可能という強みがあります。

エラー原因の特定と解決策の提示

フローがエラーで停止した場合、Copilotはエラーメッセージを分析し、考えられる原因と具体的な解決策を提案してくれます。

例えば、「このアクションでデータ形式の不一致が発生しています。〇〇形式に変換するアクションを追加してください」といった具体的なアドバイスが得られます。

フローの自動生成

下記記事によると、Power AutomateにCopilot機能が追加されたため、実現したい業務フローを自然言語でCopilotに伝えるだけでフローを自動で作成できるそうです。

【Copilot】「Power Automate×Copilot機能」の始め方と使い方【解説】 | ていじテック5

「毎週月曜日の朝に、特定のSharePointリストの未完了タスクをTeamsのチャネルに投稿するフローを作成して」といった指示で、基本的なフローが瞬時に構築されます。

ベストプラクティスの提案

より効率的で堅牢なフローを構築するためのベストプラクティスや、特定のシナリオにおける最適なアクションの組み合わせなどを提案してくれます。

Copilotを積極的に活用することで、開発のハードルを下げ、迅速に業務自動化を実現できます。

また、Power AutomateのコミュニティフォーラムMicrosoftの公式ドキュメントも、トラブルシューティングや学習に非常に役立ちます。

まとめ

Power Automateは、単なる自動化ツールを超え、組織の生産性を飛躍的に向上させるための戦略的なツールです。

プログラミング経験がなくても簡単に自動化プログラムが作れる点が、特に魅力的でしょう。

この日々の管理業務の自動化は、従業員をより創造的で価値の高い仕事に集中させ、企業が変化の激しいビジネス環境で競争優位を確立する助けとなります。

この記事で紹介した活用事例や開発ヒントを参考に、ぜひPower Automateを導入し、貴社の業務効率化を推進してください。

最後に

「仕方ないから手でやる」を、そろそろ終わりにしませんか?

Power Automateなら、難しいコードも不要です。

「業務自動化は一部のIT部門だけのもの」という時代は、もう終わりました。

今は誰でも、やろうと思えば自動化できる時代です。

まずは、ひとつでいいです。あなたの仕事の中で、「これ、もうやりたくない」と感じる業務から、Power Automateで手放してみてください。

きっと、あなたの時間も、チームの働き方も、変わり始めます。ネットなどで情報を収集していただき、ぜひご自身でいろいろと試行錯誤していただければと思います。

その他の自動化ツールやMicrosoftのアプリについて知りたい方は以下の記事もおすすめです。

業務効率化での課題を対処するため、ルールを作る場面が出てくると思います。そんな時に、以下の記事が役に立つと思うので、ぜひご確認ください。

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今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

引き続きよろしくお願いいたします!

【記事作成に使用したウェブサイト】

  1. Microsoft公式サイト. “Power Automateの価格”. (参照 2025-08-12) ↩︎
  2. JBS Tech Blog. “Power AutomateにてTeams のチームメンバーをExcelデータをもとに整備する方法”. (参照 2025-06-03). ↩︎
  3. SHIFT Group. “重要なメールはTeamsで確実に通知!ミスを減らす最強の方法”. (参照 2025-06-03). ↩︎
  4. unite. “PowerAutomate 承認フローの作り方・コツ・注意点”. (参照 2025-06-03). ↩︎
  5. ていじテック. “【Copilot】「Power Automate×Copilot機能」の始め方と使い方【解説】”. (参照 2025-06-03). ↩︎
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